ある日突然、ポストに「内容証明郵便」と書かれた手紙が届いたら、誰でもドキッとしてしまいますよね。
特に、それが大手賃貸会社の大東建託からであれば、なおさら不安に感じるかもしれません。
でも、慌てて無視したり、見て見ぬふりをするのは絶対にやめましょう。
内容証明郵便が届いたということは、何らかの法的な手続きが始まるサインであり、あなた自身がこれからどう行動するかが非常に重要になってきます。
ここでは、大東建託から内容証明郵便が届いた場合の意味と、あなたが今すぐ取るべき対応について、分かりやすくお伝えします。
そもそも内容証明郵便って何？
まず、内容証明郵便がどのようなものかを知っておきましょう。
簡単に言うと、「いつ、誰が、どのような内容の文書を、誰に送ったのか」を郵便局が公的に証明してくれるサービスです。
普通の手紙と違い、送った内容が記録として残るため、後になって「そんな手紙は受け取っていない」「書かれている内容が違う」といったトラブルを防ぐための強力な証拠になります。
内容証明郵便自体に、財産を差し押さえたり、強制的に何かをさせたりする法的な強制力はありません。
しかし、裁判になった場合には「相手に意思を伝えた証拠」として非常に重要な役割を果たします。
なぜ大東建託から内容証明郵便が届くの？
では、なぜ大東建託から内容証明郵便が送られてくるのでしょうか。最も多い原因は、家賃の滞納です。
家賃の支払いが遅れると、通常は以下のような流れで連絡が来ます。
- 電話や普通郵便での督促
- 保証会社（ハウスリーブなど）からの連絡
- 内容証明郵便での最終通告
いきなり内容証明郵便が届くわけではなく、その前に何度か支払いを促す連絡があったはずです。
それに気づかなかったか、あるいは対応できなかった場合に、最終的な意思表示として内容証明郵便が使われるのです。
この段階は、いわば「最後通告」に近い意味合いを持ち、
これ以上放置すると法的手続きに進みますよ、という強いメッセージが込められています。
内容証明郵便を無視するとどうなる？最悪のシナリオ
内容証明郵便を「怖いから」といって無視してしまうのが、最も避けるべき行動です。
無視を続けると、事態は確実に悪い方向へ進んでしまいます。
契約解除、そして強制退去へ
内容証明郵便には、滞納家賃の支払いを求めるだけでなく、「このまま支払いがなければ賃貸契約を解除します」という予告が含まれていることがほとんどです。
そして、その予告期間を過ぎても支払いがない場合、次に送られてくるのは「契約解除通知」です。
契約が解除されると、あなたはその部屋に住む権利を失います。
それでも退去しない場合は、大東建託側は裁判所に「建物明渡請求訴訟」を起こすことができます。
裁判で敗訴が確定すれば、最終的には強制執行という形で、法的に部屋から退去させられてしまいます。
こうなると、自分の意思とは関係なく、荷物を運び出され、住む場所を失うことになります。
ココに注意
強制退去になると、今後の賃貸契約が非常に難しくなる可能性があります。
今すぐやるべき！具体的な対応策
内容証明郵便が届いてしまった今、どうすれば良いのでしょうか。
パニックにならず、一つずつ冷静に行動することが大切です。
まずは書かれている内容を正確に確認する
まずは封筒を開けて、中に書かれている内容を隅々までしっかり読みましょう。
感情的にならず、「いつまでに」「いくらを」「どこに」支払う必要があるのか、そして「支払えない場合の措置」がどう書かれているのかを正確に把握してください。
すぐに連絡・相談する
内容を確認したら、すぐに書面に記載されている連絡先（大東建託の担当部署や管理会社など）に電話をしましょう。
大切なのは、支払う意思があることをはっきりと伝えることです。
もし一括での支払いが難しい場合でも、その旨を正直に伝え、分割払いが可能かどうか相談してみてください。
どうしても自分で対応するのが不安な場合や、請求内容に納得がいかない点がある場合は、ためらわずに専門家に相談しましょう。
弁護士や司法書士などの法律の専門家は、あなたの状況に合わせた最善の解決策を一緒に考えてくれます。
大東建託から内容証明郵便が届くと、誰もが不安になります。しかし、それは法的な手続きの始まりの合図であり、決して手遅れではありません。
最も重要なのは、無視せず、誠実に対応することです。あなたの真摯な行動が、最悪の事態を避け、解決へとつながる唯一の道です。